ーーーーーー…




「花だらけだね」


「…ま、そういう国ですからねぇ」


「花の国ってか?」


「そうそー」





ようやくたどり着いたスワーユ



しかーし、これでもまだ早い方で、魔物に襲われなかったのが1番良かったのだろう




足止めくらう事なく、ここまで進んだのだ



リキが異常だの、おかしいだの言ってたけど。運が良かったんじゃない?




相変わらず、僕は腕に本を抱き、空いてる手で2人と逸れないように手を繋いでいる




………迷子になりそうとか思われてるんだろーか、いや絶対思ってるよこいつ





「リキさーん、図書館ってまだですかぁ」


「まだ」


「ぶぅ」





子どもみたいな行動をしてるガインは置いといて、僕は辺りを見渡す



2人とも、あれでも辺りを凄く警戒してるもんだから




何かいるんだろうかと。




ココにまで帝国がいたら、たまったもんじゃない