「じゃあ、モルに聞けばわかるか」
「いや無理だよ、モルちゃん読めないって言ってたし」
「そうなの?」
「たんに読めないって言ってるだけかもしれないよ?オルフェが持ってる槍だって、元はモルの物だしね」
「あー、確か本から取り出したとか言ってたアレですか」
「そうそう」
……じゃあ、読めるのかな
「昔の文字ですが、もしかしたらモルテアの生まれた地で学んだかもです」
「モルが読める前提の話だよね、それ」
「です」
ナンティルは、スラスラと手を動かしながらエレガンと会話する
「……見てる暇があれば、他の手がかり探して来たらどうです」
「えぇー、もう疲れた」
「……1番疲れるのボクです」
シッシッと手で私達を追い払うようにする
エレガンが仕方なしに、本棚の方へと向かって行く
私もサーシャに着いて行く