終わった、というか逃げた
残った人数は10人
俺達の力では到底、あの魔物には敵わない
なら、生きたまま封ずるしか方法はないだろう
いつか、誰かが倒してくれる事を祈りながら
あいつは、自らの生命を犠牲にし、魔物を封じこめた
あの湖の奥底深くに
あの宝と共に
今思えば、ココに俺達が来なければ
この世界は平和だったのだろうか
魔物が生まれ、それを崇拝する者が現れ、運命が変わりに変わった
何百年、何千年後にはコレが普通の事だとして考えられて、恐れられているのだろうか
魔物はまた復活するだろう
俺達だって、術はあるがその時代に生きているかもわからない
この先、この世界が滅びてしまわないように、俺達は湖にある仕掛けを施した