開いていた窓から、飛び降りた




もちろん、死ぬつもりは微塵もない



落ちても助かるように、受け身とか取るし、まず





「……よっと、」




綺麗に着地しましたから。




上をチラリと見上げれば、男達はしばらく唖然として、ハッとなり階段目掛けて走り出した



王子さんが窓から飛び落りようとして、止められていたのが、視界にうつった




………馬鹿だろ、






人通りの多い場所。に行きたいが、厄介な事にあの屋敷、結構離れてるのです



人通りの多い道から




………もう、嫌な予感ってコレかよ。こんな予感当たるとか嫌なんだけどー!



てかさ、………外に見張りすらいないよ?どうなってんの、どんだけ油断してんの


子どもの姿だからって馬鹿にしちゃーいけないよ。すばしっこいんだから




とにかく、何故か一本道のこの道を走りに走る



………これじゃー、逃げ道限られてるね。てか、こんな道通ったっけ?




なんて、思いながらも引き返すわけにもいかないから走り続ける




願わくは、誰も追いかけて来ない事をー





「おらっ、待て餓鬼!!」


「………やべっ」




祈るまでもなかった。