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「………はぁ、ようやく撒けた。あの人、子ども相手になに本気になってんだか」




ひと気の多い道を通り、情報を集める為にあちこちへと移動する



多少、走って乱れた呼吸を整えながら。






『僕の親はね、ーーふふっ』


『……何笑ってるんですかぁ…ってあ!!』




あの後、ちゃっちゃと逃亡をはかりました



それの行動がどう捉えられるかは、向こうの想像次第だ



本当に裏切り者なのか、否か





だってさ、これで帝国の人に会ってさ。その現場を彼らに目撃されれば………どうしよーもないもんなぁ





「……」





ガヤガヤと賑やかなこの街には、ノーノミヤスの人達もいるんだろう



正直、彼ら以外の騎士とかメイドとか覚えてないから、会ってるとしてもわからないし、



見覚えがあっても、きっと僕は無視をする



……優しい人なら、別に無視なんてしないよ?それが分かればだけどさ



いや、だって………一文無しで、宿も家もない



んでもって、子どもの姿で1人旅とか無理だろうしさ




……ニカラにあいにく、隠れ家とかないもん



1人旅しかないかなぁ





なんて、思っていた時の事だった