「イーチェ達、何処向かってるの?」
「………それは言えませんねぇ、オグニに口止めされてますしぃ?」
………あのクソ金髪が、いつの間に
「あ、でも魔物倒しに情報集めるとか言ってましたからね。おっきな図書館があるところでも行くんじゃないですかぁ?」
……それ、もう答えてるようなもんじゃないか??
「ふーん、そっか」
「俺、何処とは言ってませんからねぇ」
「うん」
ニヤニヤと笑ってるガイン
僕が行くとでも思ってるんだろうか
残念ながら、そこにはいかないよ
まぁ、情報集めはしますけど。魔物の王のいる場所でさえ、今の僕は覚えていないから
「リキ達にありがとって、言っといて」
「りょーかいしましたぁ」
「……」
また、ニッコリと笑ったガインに、僕は少しだけ微笑む