そう、今日は私の誕生日だった

「誕生日だったから今日だったのか…」

佐久間先生はそう呟いた

「最高のプレゼントだよ。でも、先生がい
なきゃ意味ないじゃない」

うっ…うっ…ひくっ…

「矢野先生の分もお前が生きろ」

「えっ?」

「書いてあるだろ。長生きしようって」

「…」

「しっかりしろ!矢野先生が今のお前見てどう思うとおもう?悲しむだろな」

「矢野先生な、俺に言ってたんだよ
『ゆめは笑顔が良いんだよな!俺な、ゆめの笑顔が俺の生きがいみたいだ』って」

え…

そうだったの?そうなの?先生

「だからお前は、笑顔で生きろ!矢野先生の分までな」

私は泣いた。でも、

「わかった。矢野先生の為にも生きる」

「おう」

矢野先生の為に笑った。