『リセットされてもみんなだいちゃんと一緒にいてくれるよ?』
 
美波は俺にそう言った。
あの後すぐにメンバーが来て練習を開始した。

俺は家の風呂で美波との会話を思い出していた。
風呂から上がってスマートフォンを手に取って起動するとメンバーから電話がかかってきていた。
美波以外の・・・
とりあえず最初にかけて来ていた
ヨシトに電話を掛けた。
呼び出し音がしばらくなった後
ヨシトが電話に出た。

「もしもし?俺だけどごめん風呂に入ってて気が付かなかった」
『大丈夫だよ。それより大変なことになったんだ。』
「大変なこと?」
『とにかく今から家出れる?
すぐに学校近くのスタジオに来て。前学校にいく途中に教えたでしょ?』
「わかったすぐ行く。ほかのみんなも来てるんだよな?」
『うん。みんなもうそろってるよ。美波以外・・・』
「わかった」

俺は部屋着から適当な私服に着替え財布とスマホをジーンズのポケットに入れ家を出た。