そう書かれていた。

油断してた。
真知の事だから直接気持ちを伝えるものだとばかり思っていた。
これじゃあ真知の記憶を消しても何にもならない・・・

焦りと同時にある感情がはみ出してきた。

『怒り』

これだけだった。胸の中にはある衝動。親友に向かって芽生えた感情。

怒り怒り怒り怒り怒り怒り怒り怒り怒り怒り怒り怒り

私の胸の中はこの言葉。
衝動。思い。すべてが怒りだった。
それを決して悟らないように、

「し、知らなかったな真知が大貴の事好きだったなんて・・・
で、どうすんの?」
大貴は、
「返事をするよ。今日の放課後にしようかな?青春っぽく屋上かな。
俺も真知と一緒にいたい。ずっと」
そう言った。

それから放課後までどんなふうに過ごしたかは覚えていない。
そして、放課後・・・