12月29日
今日は、作戦実行の日・・・
親友の・・・真知の記憶を消す。
放課後だ。放課後になったら人のいない場所で行う。
そう決意し通学路を歩いていた。

学校について玄関で大貴が何かしていた。

「おはよ。大貴!」
この一言でさえ、大貴との少しの会話でさえ幸せだ。
「おう。美波!おはよ」
「何してるの?こんなところで?」
大貴はあるものを私に見せた。
それは淡いピンク色の封筒だった。まるでラブレターみたいな。
ラブレター・・・
もしかして!!
「実はこんなのが下駄箱に入ってたんだ」
「て、手紙だね。もう読んだの?」
「うん。真知からだった」
「真知から?なんだって?」
大貴はその手紙を見せてくれた。
そこにはこう書かれていた。