私の親友である真知が、私の初恋の相手・・・
大貴に告白をするつもりでいる・・・
どうしたらいいのかわからなくなってきた。
真知とは親友だ。今までに何度も助けられた。私も真知を助けてあげたい!力になりたい!
でも、私は自分の恋を諦めたくない!だって大貴の事が何よりも
好きなんだもん。
その思いを胸に留め私はこういった。
「だめだよ真知。自分の恋でしょ?自分でなんとかしなきゃ!
それは私も力になってあげたいけどさ。人の恋路は邪魔できないよ」
嘘を、ついた。
親友に向かって。
初めて嘘をついた。
「そっか・・・そうだよね。
自分でなんとかしなきゃね。
ごめんね?変なこと言っちゃって」
「うん・・・大丈夫・・・だよ」
12月の夕暮れが私たちを照らしていた。
きれいな夕日のはずなのにきれいに見ることができない。
なんともなかった寒さが、今になって体にしみこんだ。

そのまま私たちはスタジオへ向かい練習を開始した。