目を開けるとそこは俺のベットの上だった。
「夢…か」
なんかはっきりしないな。
ぼんやりと時計を見る。
午前7時30分
「やべっ遅刻する。」
焦って昨日準備してをいた制服を着る。
歯を磨き、顔を洗い、髪を直した。
朝飯など食っている時間はない。
荷物を持って玄関から出る。

「おはっよー♫」

あの5人が迎えに来てくれていた。
「おはよう」と返す。
するとコウが
「あれ?大貴ギターは?」
ギター?あぁそうか、軽音部だった。
「すまん忘れてた。ちょっと待ってくれ、すぐ取ってくる。」
そう言って部屋に戻り、ケースにギターを納め、肩にかけて玄関を出た。
「わりぃ待たせた」
言ってすぐにえりが、
「遅刻するわよ。急ぎましょう」


私立鳴海学園。
そこに俺らは通っているらしい。
もちろん、記憶がないためどこにあるかわからない。
ヨウが、
「学校に着いたら、すぐ部室に行くぞ。
話がある」
「話?」
「あぁ、お前のその記憶リセットについてだ。
俺たち3年間も何も考えずお前のリセットに付き合っていたわけではない。」
そう言ってヨウは目を逸らした。
他のメンバーも難しい顔をしている。
そんなこんなで学校に着いた。