居間らしい部屋で、あたしは下ろされた。


…天城くん、力持ちだな。



「純。こちらのお嬢さんは、どなたかな?」

「クラスメイトの、相良さんです」

「どういう経緯で、連れて来た?」

「援助交際と間違われて連れて行かれるところだったので」


男性は唸った。


「…承知した。相良さん」


顔を上げる。


「大したお構いも出来ませんが、ごゆるりと」


男性は微笑んだ。