高杉先輩は手を叩いた。


「それじゃ、近衛も行きなさい。縁ちゃんとささらちゃんに説明するから」

「はいッス」


近衛先輩は部屋を出た。


「さて、貴方達に今日の活動内容を説明するね」


高杉先輩が向き直る。


「貴方達には、ナンパをしてもらう」

「え」

「…ナンパ、ですか」

「そう。なんか皆、お手伝いの候補が挙がらないから、いっそ、ナンパでいこうかなって」

「私、ナンパした事無いでーす」

「あたしもです」

「んな事ぁどーでもいいから、やりなさい」


あたし達は部屋からつまみ出された。