______南さん、という女性に会ってから
僕は少し可笑しくなりました



「...また、会えたりしないかな...」



南さんがどこに住んでいるか分からない

そこまで聞いてしまうと迷惑なのでは無いかと思い、やめたのだ



「それにしても...失恋したばっかりだって...言ってった...」






弱みに付け込む男は
最低なのでしょうか?





「...それでも、笑ってくれるのなら」




僕は何だって出来るような気がします








________と、らしくない事を思ってしまい、赤面する




と同時に放課後のチャイムが鳴る




「あ、早く帰らなきゃ!!」






僕は急いで準備をし、玄関を飛び出た




秋だからだろうか
外は夕方とは思えないほど暗かった



まるで、あの日みたいな






_______また、公園で





そんな事を考えながら、また真っ暗な道を歩く





不思議なことに、恐怖は感じておらず、期待していた





会えるかな






「.........いない...かな?」



南さんと出会った公園を見渡す


ブランコは誰もいない





「_______純くん?」
「っ!!!!!!!」







ああ、やっぱり、今日はいい日だ





「やっぱり純くんだ!」


また貴女に出会えた





「お久しぶりです!!!」
「久しぶり〜!元気そうだね〜」


そうやって笑うところとか、髪の毛を耳にかける仕草とか


僕を好きにさせていくんですよ、南さん




「...その、南さんって」
「____南って呼んでよ!!私も純って呼ぶ!!」


「っ!!!?」

可愛すぎです!!!!!!!顔が熱いっ...!!


「...ね?駄目?」
「い、いいです...」
「やった♪じゃあ、純って呼ぶね♪」

「...っ南.........」
「!!」
「...さん!!!」
「あ、酷い!!!!!!!」



南さんは僕をからかうけれど、年はいくつなのだろうか?
僕より年下なんて事は...


「あの、南さん、年...いくつですか......?」
「ん?私?」




ん〜なんて顎に手を当てて悩んでる


こうやって可愛いなって思うのは
やっぱり、好きだからなんだって思う


「純は?いくつ?」
「ぼ、僕は高1です!」
「...え?」





_____中学生かと思った




小声で聞こえてきた言葉に
今日1番のショックを受けた



ああ、でも、
やっぱり好きなんです!