そしてそのイケメンと会ってから1週間後。
美奈世の両親は打って変わって
美奈世にも、10コ年の離れた弟にも優しい。

美奈世は、明日から期末試験なのでそっちも対策を頑張ってた。
ここ数日、菜穂子と美奈世とそのイケメンとで
菜穂子の家または美奈世の家で
イケメンが手取り足取りレクチャーしてくれてた!
美奈世も、菜穂子も
そのイケメンがクラスの男子ならどんなにいいか
と思ってた!



昨日も、午前授業だったから昼の1時から夕方6時まで、休憩10分かける2回と仮眠13分挟んでみっちり勉強した!
イケメンは
「いいな、学年トップ狙うつもりでやれよ
間違っても絶対畠山らを陥れようとか、
ましてや畠山らに同じ方法でやり返そう
なんて考えるな!

畠山と伊多波を陥れるよりも追い越す方が
ずっとスカッとするぜ!

あいつら貴様らが学年トップといかなくても
10以内になったら
俺らあいつらに勝てないって今度はおののくに決まってんだ!
よしジンクスかけてやろう!
貴様らその試験で10位以内に入れば、
不可説不可説転の不可説不可説転乗%確実に、
今後は貴様らの明日、将来は逆転するぜ!

もちろんいじめるやつが一方的に絶対的に悪いし
いじめられる子は一つも非はない
って前提でな!

ほんといじめるやつの方絶対的に一方的に絶対的に全て悪いけどなー
俺いじめられる子に
あなたが弱いからって責める教員は絶対間違ってると思うぜー
そういう奴ほど自分の子供がいじめられたら学校にどなりこむんだよ!」
とイケメン。

美奈世、菜穂子は今度の試験は
いけると思った!!


そして、期末試験が2日にわたって行われ
その期末試験の翌々日までにすべて試験は返却された!
国語、理科、社会、英語、数学、音楽、家庭科含めた、700点満点だ!

さーて、美奈世と菜穂子の試験はどうだったのか
見てみたくなるだろう!

なんと、美奈世と菜穂子は、
700点のうち640点!
つまり平均91点以上って計算だ。


いつも学年5位を独占してる
3-A組の
鳴海圭(なるみけい♂)
柴田美夢(しばたみゆ)
3-E組の
岩本潤(じゅん♀)、
桜葉優香里(クラスの友人からは、
苗字から二文字選んで、
サラ、サク、とよばれる)、
高良光(たからひかり♀。出身は沖縄県で
この後、秋野大学付属高校へと首席で入る)
についで
同着6位となった
ではないか!!

7位以降の人に40点以上差をつけてベスト6に入っている!  
(斉藤康範と湯浅たか子、吉崎克明も、
同じく優秀で学年10位以内に入ってたが、3人とも半年前岩手県または東京へ転校した)
なんとその5人と斉藤康範は、小学校から仲良しらしい。

美奈世、菜穂子は、桜葉優香里とは
一度遊んだことあるが
成績良い人ってきつい人多いなと思ってたが
桜葉優香里にはそれはなかった。
少しくらい子供っぽいとこがあっても
ノートの表紙にお絵描きするのはさすがに
直した方いいなあと思ってたが
それ以外では女神のように優しい良い人で、
おまけにエレガントで上品な上に
人の痛みをわかってて優しい子だなと思ってた。


畠山と伊多波は、
前回より大幅に下がり
学年100位にさえも入らなかった。
ことに国語の文章題と理科の単元で失敗した。


畠山と伊多波は、
帰りの会の後の
委員会(安全委員会)にて。

今回の試験が大幅に下がったことで苛立っていた。

かなり苛立ち腹立ってた!
こんなこと帝王の俺様にあってたまっかよ!
俺様は帝王だ!
人を見下しけなしこけにして
意地悪する権利はあっても
こんな屈辱と、落ちぶれる必要はない!

すると神原先生が、
「畠山たち、なんでよそ見してる?
俺らここに何しに来てる??」と注意。