「愛ちゃん」

「ん?」

「俺は絶対行かないからね!」

「え」

「合コンとか!」

「あ、うん」



いや、行くって言ったら逆に驚くわ。
確かに彼氏でないし、行くのは自由であるけども。


あれだけ私を束縛しようとして来たのに、行くって言うならこっちにだって考えがあるんだからね。


きっと、秋人はそれをわかってるんだろうな。



「……んじゃ、俺寝る」

「あ、そろそろ俺も教室戻るわ」

「うん、わかった」

「瞬たん、放課後ね」



三人で瞬と秋人を見送った。
瞬と秋人が並ぶと、本当にオーラがあるというか。


モデルとして二人、まじで通用するよな。

あー、こないだの雑誌まだあるかな。
聡子と一緒に買ってくれば良かった。



秋人、写ってるから欲しいな。
とか、絶対秋人には言えない。


言ったら喜んであいつ、俺の写真なんてたくさんあげるよ、寧ろ一緒に撮ろうとか言いだしそうだ。


うん、帰りにこっそりコンビニ寄ってみよう。
それでなかったら諦めよう。