「俺的に~雪村は結城の好みかと思ったんだけどな」
「は!?」
どこら辺が!?
タムっち突然何を言い出すわけ?
「だって、似て…「田村、ストップ」
タムっちが言ってる途中なのに、本間が言葉を被せて来てうまく聞き取れなかった。
さっきはタムっちってふざけてたのに、田村ってマジになっちゃって。
……似てる、って言いかけた?似てる?
私がって事?一体誰に?
「田村、それ以上はちょっと俺怒っちゃうよ」
「おー怖。そうだね、やめとく。それに戻って来たみたいだし」
肩を竦めながら、タムっちは立ち上がると指定席の窓際へと戻って行く。
それと入れ替わりで秋人と結城が戻って来た。
ちょっと待て。
モヤモヤして、気になってしょうがないじゃないか。
問い詰める様に、本間を見つめるけど一切こっちを見ようとしない。
見たら負けだってこいつ、わかってやがる。くそ。