「秋人と瞬と新一の三人は同じ中学校。俺だけ違う中学だったのー。
知ってるヤツ、見事にクラスバラバラでどうしよーとか思ってたら、新一が話しかけて来てそこから仲良くなったわけ」

「そうだったんだ」

「で、そこからずっと仲良しだけど……秋人の女の子に対する態度って当たり障りなくって感じで。
何だろう。誰とでも同じで、皆平等を守ってるっていうか、いや、違うな。
誰にも興味がないって事かも。
自分のテリトリーに誰も近寄らせたくない様に俺は見えた」

「……」

「まあ、でも女の子好きな気持ちは俺もわかるし。
だから、秋人が満足してるならそれでもいいのかなあって一度も口を挟んだ事はなかったけどね」



本間って結構、色々見てるんだな。
そう言えば、最初から結構気付いてた気がする。


私と秋人が仮恋人してた時も、本間は凄い冷静だった。



「そーそー。安達ってどこか胡散臭かったよな」

「は!?」
「え!?」


急に割って入って来た人物。
それは、頬杖ついて私の隣にちゃっかり座りながらこっちを見てるタムっちだった。