「愛ちゃんって素直だし、可愛いじゃん。
真っ直ぐに俺にぶつかって来てくれる人、いなかったし。
皆俺に彼女がいない時を狙って告白して来たしね」
「……」
「ああやって、気持ちをただぶつけられると嬉しい。
見返りなんて考えてなくて、愛ちゃんはただ俺を好きだって言ってくれるんだ」
「……」
「だから、愛ちゃんを抱き締めたくなって、キスしたくなるんだけど。
それを愛ちゃんにダメだって言われるんだよね。
愛ちゃんって照れ屋で、そこも可愛い。
要するに俺は愛ちゃんが可愛いわけだ」
「もう、それ以上は止めて……」
結城の言葉を待てなかった。
もう、ギブ。
恥ずかしくて、悶え死にそうです。
秋人の方を向けないです。
堂々と、教室で言ってくれちゃってるんだ。
この男は。