ジンが来るまでルカの母と
昼ドラマなんかを見てすごした。


今日はルカの母は
仕事が休みのようだ。


私と娘のように接してくれるルカの母に
なんだか涙がでそうになった。


「ユズキちゃんまだ怪我痛む?」


「いいえ痛くないですよ」




「ユズキちゃんのお母さん
ユズキちゃんのこと好きなんだろうね」



「え?」




「だって私も子を持つ大人だから思うもん」



ルカの母は続けて言う



「ユズキちゃんみたいな可愛い子
心配で心配で仕方ないんだよ」





「お腹痛めて産んだ子供だもん」




「本当は傷つけたくないんだと思うよ」




そうなのかな。





子供の私には
そんなの綺麗事にしか聞こえなかった。