久木 仁 ーヒサキ ジンー 私と同い年の彼。 出会いは友達の友達という ありきたりな出会い。 仁はいつも笑顔で強い心をもった 私の支えであり、あこがれでもあった。 「ユズ~。お前はずっと俺のものだかんな。」 この言葉を噛み締め永遠を願ったりもした。 こんなに人を好きになったのは初めてだ。 と、その頃は純粋な気持ちを抱いていたものだ。 だがこんな幸せは長くは続かなかった。