タクマさんと別れ
家とは反対方向へと向かった。


どうしても家には帰りたくなかった。


また苦しくなるだけだから。


街灯の明かりに照らされながら
どれくらい歩いただろうか。







「ユズキ。」







聞き覚えのある愛おしい声。



振り向くとそこにはジンがいた。



そしてそこにはもう一人
私の親友であるルカがいた。


「ルカ、ジン...。」



私の頬には涙がつたった。