…キーンコーンカーンコーン…

学校中にテストの終了を知らせるチャイムが鳴り響いている。

多くの生徒がテストについて話している中、机に突っ伏している生徒がいた。

それは菜月だった。

予想通り菜月は全然解けなかったのだ。

「テストどーたった?」

死にそうな顔をしていた菜月は突然声をかけられてびっくりした。

声をかけたのは菜月の親友、新田恵(にっためぐみ)だった。

「全然だめだったー…。けどまあ、部活いっぱいあったししょうがないよね!!」

と、笑顔で答えた菜月だったが対する恵は厳しかった。

「うちも同じように部活してたけど勉強もちゃんとしてたよー!菜月もちゃんと勉強もしないとあとで大変だよー!」

「わかってるけどさあー…。うちは恵とちがって勉強大っきらいだもん!」