しんやが
UFOキャッチャーを始めた。
心なしか元気がないし、暇潰しのようだ。



声をかけようかと思ったが、集中しているのであとで声をかけよう。

それに興奮して独り言連発のこの親友のもとを離れれば、この私の大事な親友は奇異の目で見られるに違いない。




しんやがUFOキャッチャーを始めて、けだるそうに上矢印のボタンを押した。


ポジションを見定めるしんや。自然と舌を出している。

そして次に横のボタンをおした。

アームが下へ沈みだした時、
何故かしんやは私に気がついて手を降った。



ニコッ


 1、  2、  って。





シュルルルルルルルルルルルル…