午後の授業はやっぱりウトウトしちゃって、所々記憶がない。


私とは違って聖菜ちゃんは真面目だ。


スッと背筋をのばしてしっかり黒板を見ていた。


見習わなきゃだ、ホントに。


さてと、帰りのHRも終わったので帰り支度しましょ!




「愛生ちゃん、部活見学しなくていいの? 今日で最終日だけど……」



「うん。私は入らないって決めてて! 聖菜ちゃんは気になる部活とかあった?」



「茶道部とか雰囲気いいなぁって思ってるんだ! 先輩後輩仲良くてね、みんな優しい人たちばかりなの」




目を輝かせてそう話す聖菜ちゃんは楽しそうで、こっちまでつられてニコニコしちゃうよ。



2人で教室を出て下駄箱前で別れ、私は学校を出た。



あ、千景くん夕飯はいらないって言ってたっけ。



そういえば、後で話聞くとか言って聞いてないや。