「はぁー、愛生ってホント単純。人をもっと疑え」
「なっ……会いたかったって嘘なの? やっぱ、千景くん意地悪だね! そんなだと友達できないよ!?」
「保育園の時、俺しか友達いなかった愛生に言われたくねーな」
ニヤリと千景くんが笑ったところで料理が運ばれてきた。
なにがそんなに楽しいんだか。
笑いが止まらないのか口角はあがったままの千景くんに私は鋭い視線を向けながらもサラダを食べ始める。
でも笑顔よい……。
千景くんが笑ってるとなんか嬉しい。
ああ、恋する気持ちは複雑。
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