こうやって、くっつくのに慣れたわけではないけど、なんだかすごく落ち着く。



抱きしめてもらえると安心するし、じんわり心が満たされていく感じ。



きっと千景くんにしかできない。




「愛生がいなくなったら俺やってけねーかも」




耳元で囁かれてドキドキしながら千景くんのシャツを握りしめる。



私もだよ。


だからずっと隣にいて、離さないでね?



さっき聞こえたあの言葉を


千景くんにもう一度言ってもらいたくて、口を耳元に寄せた。




「千景くんの彼女、可愛い?」



「すっげー可愛い」





【 END 】