「つまり、愛生はもっとベタベタスキンシップしたいと」



「……うん」



「いいよ、おいで。もうお弁当食べ終わったし」




いつもなら照れて、恥ずかしがって遠慮しちゃうところだけど……。



今回は、ね?




「千景くん〜っ」


「ふはっ、かわいいな」




お弁当箱を片し終えて、立ち上がった千景くんが腕を軽く広げる。



背伸びして、千景くんの首に腕を回してぎゅーっと抱きつく。



暑いって言ってたのに、しっかりとぎゅっとし返してくれるんだね千景くん。



彼女の特権だったらいいなぁ。