千景くんの言う通りだよ。


物分かりのいい子なんて、私はまだできないよ。



手が離れていくと、千景くんは再びお箸を持って食べ始める。



じっと見つめるけど、なにも言ってこない。



リアクションないと私もどうしていいのか、わかんなくなってきたから欲しいんだけどな?




「……千景くん、何か思った?」



「ふーん、俺のことそんな好きなんだ愛生って思ってるとこ」



「大好きすぎて困ってるよこっちは。もうこんな自分扱いきれなくてびっくりしてるよ!」