今さら楽しそうに遊んでいるみんなの中に自分から入っていけるわけもなく、ひとりで砂場で遊んでいた私。
千景くんは、泣かせてしまったことを申し訳なく思ってたのか一緒に遊んでくれていた。
…いや、申し訳なく思ってた……か?
うーん、微妙なところだね。
なにを思って一緒にいてくれたのか、本心なんて彼にしかわからないことだけど。
嫌なことを言われて千景くんのことは大嫌いだった。
でもね。
遊んでるときだけはお互い笑顔で、何も変なことは言ってこなかったから純粋に楽しかった。
あれこれ他のことは考えない、子どもって感じだ…。