「え……と、ちょっと散歩行ってくる。やっぱ1人のほうが千景くんも休まるよね」



「待て。今日はなんでもしてくれんじゃねーの?」



「ちゃんと戻ってくるから!じゃあねっ」




なにも言わない俺を見て耐えられなくなったのか愛生がさっと横を通りすぎて行った。




俺らこのままじゃダメ?



そんなこと、言っちゃって。



千景くん、最低って怒られてもいいレベルなのに。



愛生に甘えてんのは、俺か。




いつまでも追いかけてきてくれると思うな。


いつまでも甘えてんな。


丸山さんの言葉が頭の中で響いている。



そんなこと、わかってる。


だから俺が今するべきことはーー……。