くすくす笑う聖菜ちゃんが立ち上がったので、
私もつられるように腰をあげた。
「…わ、大丈夫?」
隣にいた市橋くんがふらついたから、とっさに手を伸ばしてしまう。
その顔を見てみるといつもより白くて、こっちが焦っちゃう。
と、とりあえず休もう!
「ごめん、私やっぱもうちょっと休みたいかも。前園くんと聖菜ちゃんで遊んできて?」
「えー、ギブ早くない? 天使ちゃん絶叫イケる言ってたじゃん」
「天使言うな」
「あはは、そう怒んないで。じゃあ俺と聖菜ちゃんで行ってくるけど、なんかあったら連絡してよー」
「了解。はしゃぎすぎて、聖菜ちゃんのこと置いていったりしないでよ?」
「大丈夫だって。市橋もゆっくり休めよ」
元気よく歩き出していった2人の背中を見つつ、市橋くんのことも気にする。