「わー、うちの班は市橋くんが一番乗りだね、おはよう」




集合場所に着いて自分のクラスの集団を見つけると、市橋くんの姿も見つけた。




「千景くんね、今日体調悪くて来れなくなったんだ。私ちょっと先生に報告してくる」


「あ…うん」




そう頷いたのを見てから先生の元へ向かった。


報告し終えるとちょうど前園くんと聖菜ちゃんも姿を現して、私たちの班は全員そろった。




「山咲くん、来れなくて残念だね」


「千景アイツなにやってんだよー」




園内に入ってからしばらく時間が経った頃。


何個か乗り物にも乗れて、ベンチで休憩していると話は千景くんのことに。



今頃どうしてるかなぁ。


ちゃんと寝てるといいんだけど。




「まっ、千景の分まで楽しんでやろーぜ。俺らの班の目標は園内の絶叫系制覇だかんね」



勢いよく立ち上がって振り返る前園くんのその顔はとても楽しそうで。



全っ然!高校生に見えないな!


小学生かな。やんちゃな少年みたいだー