「千景くんおだいじにね。安静にしてれば1日で元気になるよ、なってもらわなきゃ困るよ!なにかあったら電話してね!」
「うるさ……もう行けって」
「では、いってきます!」
もう私は家を出る時間。
千景くんの部屋を少し覗くだけって思ったのに、心配するあまりべらべらと…。
しょうがないけど、本音言うと寂しい。
学校行事とはいえ、同じ班になれて千景くんと初めての遊園地に行けることを楽しみにしていたから。
電車に乗って目的に着くまでもずっとスマホをいじっていた。
これなら、いつでも千景くんの連絡に即反応できる!
って、万全の体制だけど連絡なし。
……まあ、そうだよね!
家を出てからまだ1時間も経ってないからさすがに連絡こないか。