ベッド横のランプの明かりだけがついていて、千景くんも寝ようとしていたんだろう。 座って、と促されて腰を下ろしたのはベッドの端。 その隣に千景くんも同じように座った。 なんか話してくれるのかな……そう思ってチラリと隣を見る。 「あー、座ってんの無理。寝てる方が絶対楽」 「横になったら寝ちゃいそうだよ」 「いーよ、ここで寝ちゃえば。愛生が奥行って、壁側」 「えっ…」 「ちゃんと話すから。寝ながら聞いてくれた方が気楽」