もうーって、顔を埋めてぬいぐるみみたいに抱きしめた。 「愛生まで服濡れるから離れ……」 「やだ…っ!」 「っ愛生〜」 少し隙間を作って顔をあげてみると、潤んだ目と視線がぶつかる。 え……? 「千景くん、泣いてる?」 「……ない。ほら、早く家ん中入って」