「愛生の部屋。コルクボードに貼ってある写真さ、保育園ん時の俺も写ってるやつあったな」


「だね」


「……ふーん…なんで?」


「えっ」




なんで、って。


そう来る!?



理由なんて、そんなの、大事な写真だから……だよ。



そういえばよかったのに。



私がなかなか答えられないでいると、

千景くんがまた笑った気がした。




「もしかして俺のことずっと好きだったとか?」