「シャツとか貸し出してますか? 女子用で愛生ぐらいのサイズのやつ……」



「百瀬さんが着るのね? ええ、たしかあったはず。あ、でも今ここにはないから職員室に探しに行ってくるわ。ちょっと待ってて」




パタパタと出て行く先生は私たち2人を保健室に残していった。




「髪も濡れてるし。ちょっとそれ貸して」




聖菜ちゃんに借りたハンカチでぽんぽんと当てているとそれを奪われる。



あっ、と思ったら千景くんがすぐ後ろに立った。