さっさと上履きを脱いでベッドにあがる。
1時間だけ寝よう。
少し寝たらだいぶマシになるはず。
真っ白な保健室の天井を見上げ、目を閉じる前に、
「千景くん、ありがと」
「うん」
静かな空間に私の声と千景くんの短い返事。
ここまで連れてきてくれてありがとう。
さっきは、ごめんね。
ついムッとなってかわいくない態度して、ごめんね。
もう限界だった瞼を閉じれば、簡単に眠りに落ちそう。
うとうと…
ふわふわする中で千景くんがベッドのそばから離れてく気配を感じた。
サボるとか言ってたけど、本気なのかな?
まぁ…どっちでもいいや。