保健室は先生不在だったけど、ドアが開いていた。 「失礼しまーす…」と一応言いながら勝手に入っちゃう。 ベッドが3つ。 腕を引かれるがままに一番奥まで進む。 「ほら、寝な」 「千景くんは?」 「一緒に寝てほしい?」 「…………」 じろっとそのお顔を見つめる。 悪いけど。 今そんな冗談に言い返せる元気はありません。