その後、黙々と食べてちゃんと完食。
「私、保健室いってきます…」
お弁当箱を片付けながらぼそっとつぶやく。
時間が経てば経つほど気持ち悪さが増してきたかもしれない〜
「あ、じゃあわたし一緒に行くよ」
「俺が連れてく」
聖菜ちゃんが立ち上がろうとしたのを阻止して、千景くんが私の腕を掴んで引き上げた。
「おー、千景ー。ちゃんと彼氏らしいことできんじゃん?」
「俺と愛生の荷物、頼んだ」
「はいよー」
昼休みが終わる頃だからか廊下は人だらけ。
そんな中を千景くんが歩いてるだけでも目立つのに、私の腕を引いているから余計みんなの視線を浴びている。
保健室に着くまで無言で。
だけどゆっくり歩いてくれる。
「あ、保健室見えて来たから…千景くんもういいよ?」
「眠いからサボりたい」
「えー…」
そういう理由もあって、連れてきてくれたのね…千景くん。