先生はとても優しくて、うまく馴染めない私をいつも気にかけてくれて。


他の女の子たちの輪にさりげなく私を入れてくれる。



「かわいい~! 愛生ちゃんのママすご~い!」



周りにいた女の子たちにそう言われて嬉しくなるのと同時に早くママに伝えたいって気持ちでいっぱいだった。


みんながママのことすごいって言ってたよ、って。



「はあー? 愛生がかわいいー?」


「……っ」



このタイミングでいつも現れる男の子。


で、出た……。


この声にものすごくテンションが下がる。


嫌われてるのかな?とも思った。


他の子が靴を履いて外に出ていく中、私はついていくことができず。

自分の足元に視線を落としたまま固まっていた。