立っているのも疲れて来ちゃって、私はその場に座り込んだ。



制服から着替えなきゃいけないのに


とか


家に帰って来たらやることなど


それらを後回しにしてしまうほど。



千景くんの側は離れがたい。



こっち向け〜


寝顔見たいよ〜



何回も思いながらその背中を見つめる。



最初は楽しんでいたけど、だんだんとなんだか寂しくなってくる。



愛おしいその背中がちょっと切ない。



私の気持ちに全然振り向いてくれない千景くんを表しているみたいで。




「本気になってほしいな……千景くん」