ーー19:35、最寄駅に到着。


よし、家まで走って帰れば門限前には着けるよ。



早く帰りたい気持ちが強い私に運が味方してくれてるのか、信号で引っかかることもなし。



ラッキー、全部青信号!



私がコンビニの帰りに変な男の人と遭遇してそれ以降、千景くんは登下校を一緒にしてくれるようになったんだよね。



駅から家まで10分というこの道もひとりだとなんだか長く感じてしまう。



慣れた道のはずなのに。



住宅街に入り、自分の家の明かりを見つけて走るスピードがぐんとあがる。



やっと、着いた。




「千景くん! ただいま!!」