私、なに考えていた?



みんなとしゃべったり、ゲームを楽しみながらもふとした瞬間に千景くんのこと考えてたかも…



今なにしてるのかな。


もうご飯の準備始めてるのかな。


ひとりで食べてるのかな。



……やっぱり千景くんでいっぱいだ。




「わたしなら平気だよ、愛生ちゃん。マキちゃんと電車の方面一緒だから帰りは心配しないで」




私と先輩の会話が聞こえていたのか、聖菜ちゃんにそんなことを言われる。


聖菜ちゃんには私がなに考えているのかなんてお見通しみたい。



その気遣いに今日は甘えさせていただきます!



「ごめんなさい、私もう帰るね。楽しかったです、ありがとう!」



さっと見渡して言いながら、足早に階段へと向かった。



帰ろう!


千景くんが待ってる家に早く。