カフェの地下っていうからどんなところなのか、いまいち想像できなかった。



初めて来るのに居心地いいなって思えるのは空間のおかげなのかな。



隠れ家的雰囲気すてきです。




「時間、気になる?」



少し経った頃。


飲み物のおかわりを手渡してくれた大知先輩に小さな声で聞かれる。



なんで?


そんな視線を投げ返すと先輩は壁にかかっている時計を指差した。




「ずっと時計見てるから。もう帰る?」


「あ、いや……素敵な時計だなって思って見てただけで。私そんなチラチラ見る回数多かったですかね……?」



「うん」



ええっ…

無意識じゃん!