「ちょっと私の家からだと遠いかも…」
ルールはルール。
門限破りは千景くんがママに報告するに決まってる。
私とはぜーんぜん連絡取り合ってないのに、千景くんとは取ってるみたいだし。
まぁ、ママも千景くんのこと昔からお気に入りだから私と同じように再会できたことが嬉しいんだろうね。
「聖菜ちゃんと愛生ちゃんダメ〜?」
「う、うーん」
「わたしは愛生ちゃん次第」
「2人がダメなら代わりに山咲くんどう?」
マキちゃんの視線が私の後ろの人物に移る。
なんでここで千景くん……!?
「……俺がなに?」
「遊びのお誘い!」
マキちゃんは椅子をスーッと動かして今度は千景くんの隣に移動した。
「うっわぁ、本当に肌スベスベだしカッコイイね〜」
「俺のことべた褒めしても行かねーよ?」
「え〜」