「俺アイドルとかモデルでもなんでもないし、俺が写ってる写真とか価値ないから。知らないところで自分のこと広まっていくの嫌なんだ」
千景くんの言葉におとなしく去っていった女子たち。
私たち3人だけになったのを確認して、思ったことを言ってみた。
「千景くん今サラリと嘘ついたよね」
「大志に頼んだ話とあの人たちに写真を撮られる話は全く別件。だから、良し」
ふーん……?
まぁ、いいか。
「細かいことは気にしなくていーじゃん、愛生ちゃん。これで千景が彼女持ちだってこと広まったし、告白されることも激減でしょ?」
「だから、みんな知ってたのかぁ……」
「千景に寄ってくる女子が少なくなるのは愛生ちゃんにとってもイイ話でしょ?」
まぁ、そうだね。