大学での勉強もアカンボとハルナのことを思えば、目標とか生き甲斐とかそんなものが出来て、自然と力が入った。

そんなオレがいつものように矢部教授が大教室で使うプロジェクターを慎重に運んでいた時のことだった。

「重いでしょ?手伝おうか?」

リョーコが目の前に腰に手を当て立っていた。